奄美産水田雑草その後… [草]
何か珍しく更新してみたりします。
水田雑草とはいえ、年々減少していて、レッドデータにも掲載されているそんな貴重な草達。
少しだけ採取。と言いましても、きちんと環境省の許可はとってあるのですが。
その問い合わせの中、「特に指定されていないので、いくら採っても大丈夫です」と。
勿論、車を止めて、車中から水田の様子を見ていますと、農家の方に「何してるの?」と聞かれるのですが、
「こういう雑草って少し頂いていいですかね?」と聞くと、「そんなのだったら邪魔だからいくらでも持って行きよ」
と言われるのが現地(内地でも)の現状でして。※田んぼに入る前はもちろん所有者には許可を取りましょう※
所詮は雑草扱いなのでしょう。自分や好きな方にとっては宝石箱なのですが…
とはいえ彼らもその内に除草される運命なのですがね…
そう言うワケで、ウチの唯一の水草水槽(もどき、しかも臨時)の状況報告です。
○○さん用と○○さんに送られるお土産用で、熟しているのか謎な花芽だけ採取した、ホシクサsp奄美2015.9。
お二人ともまだ播いておられないようですね。ホシクサ系は激しく下火ですが、皆さんがご所望と知る前に、採っておいたものです。
ウチでは播いたというより、花芽に触れる度に種子が散るので、もったいない、運が良ければ発芽するかもと、
水槽にふりふりしてただけのその後。
あ、普通に発芽した…
それもこの一角だけでなく見える場所はほぼ全面に。しかも水槽サイズ60-45-45㎝に。
○○さんと○○さん、ああ後は、もし良ければ○○さんも、万一失敗されてもウチで無事育ったら、
お分けしますよ~。まあお土産ですしね。
はい、次はこちらを。
本土では普通に見られる、それでも減反政策&水田自体の減少で奄美大島では稀かも?
奄美に行く度に覗きに行ってますが、やはり年々減少傾向にあるようです。てな感じの、
キクモ(Limnophila sessiliflora)です。
やっと水中葉ぽくなってきました。
と言いますのも、Co2グラスカウンターを踏んで割ってしまい、目分量で添加してたらMAXまで(?)行き、
草も水上同様に伸びていたもので…
フライングフォックス10匹入れたら全滅して、エビが死んでいたのでようやく異変に気付き、
その後試しにトラジャングッピーを同じ水に入れたら平気そうに泳いでいたので、余計に気付くのが遅れました…
初心者以下の失敗談はともかくとして、次行きましょうか。
実はミゾハコベと思っていたら、たまたま見に来られた方が、「これミゾハコベちゃうで、スズメノハコベや。」
と。
きっとスズメノハコベ(Microcarpaea minima)なのでしょう。
言われてみれば、な気がします。
かと言って、これは全ての水田雑草にも言えますが、和名=流通名(アクアリウム界での)では無いと思っています。
日本のスズメノハコベ≒インディアンクラッスラ。程度に止めておいた方が良いかと。
まあどの種も学名的には「=」なんですがね。
お次、こちらです。
ミズトラノオ(Pogostemon yatabeanus)で合ってると思いますが…違いましたらご指摘お願いします。
ミズネコノオと似てはいますし、確かに子株では判り難いです。
もう少し生長してくれたら完全に判別はできます。多分…
さて次。
ん?ミズトラノオ??違う??判りません…勉強不足が露呈。
水上葉では違うように見えましたが、謎です。
見られた方達が仰るにはミズトラノオでしょ、と。でも何かが違う気がするんですよね。
これももっと成長してくれたら判るのですが。
最後はこちら。
ミズワラビ(ヒメミズワラビ?)(Ceratopteris thalictroides、C. gaudichaudii?)
鹿児島県以北のものはヒメミズワラビらしいですが、奄美大島はどちらに入るのか…
鹿児島県以南、つまりは沖縄県という事になりますが、現地で見ても違いは判りません。
遺伝子レベルなのでしょうね。
これも=アメリカンスプライト、ウォータースプライトかと言われると…ん~?なのが正直な所ではあります。
これら水田雑草(水草)はレッドデータに掲載のあるものも多く、採取に関しましても、賛否両論、
いやまあ断然「否」が大多数でしょうが。
ブログにてアップする事でちょっとした注意喚起主になればと思いまして。
採ってはいけないはけではない、ですが、採り過ぎは頂けないかなと思われます。
言い訳では無いですが、そもそもが雑草ですし、採集より農薬、除草剤、駆虫剤等の使用や、
国の減反政策が主な原因ですので。
個人で趣味程度に採集する事なんて、それに比べたらはるかにマシなワケで…
そういう事言い出したら、
もっと突っ込むと、アクアリウム界やその他ペット業界ではIUCN指定の絶滅危惧種を平気で野生採取、輸入販売してるのが現状なワケでして。
法的拘束力は無いにせよ、何かしら対策を講じるべきでは?とは思いますね。
個人的にはこの手の種は採集時に物凄く悩みます。葛藤もあります。
そう言うワケで、今後もここでご紹介した草は可能な限り、長く広く維持はしていきたいと考えます。
次回以降は単なる草ブログになるのでは?と一部で危惧されていますが(どこで?)
何でこんな事書いたのか、こんな時間のアップになったかと言えば全て、
そのIUCN絶滅危惧種のスラウェシメダカさんが空気を読まず(何の?いや逆に読んだのでは?)抱卵していたせいです。
要は、産卵→隔離→水合わせという図式で今まで眠れませんでした。寝不足決定!
でも、産卵は嬉しいですけどね。今回で二度目の抱卵になります。前回はと言いますと…
発眼確認は出来ていたのですが、その水槽にそのメス一匹のみなのに日に日に卵が減って…という具合です。
一般ルートで入荷の無い魚、ましてや絶滅危惧種ですし、今回は上手く子採りというかなんというか、出来れば良いのですが…
※案の定、ええ、想定内でしょうが。抱卵画像はありません。悪しからず…
とにかく、世の中には雑草や雑魚他でも大切なものはありますよね?
それをどう継続維持するか、の手段として、採集を選んだのみ、といった経過報告でした。
またアップはすると思いますので、その際も宜しくお願い致します。
水田雑草とはいえ、年々減少していて、レッドデータにも掲載されているそんな貴重な草達。
少しだけ採取。と言いましても、きちんと環境省の許可はとってあるのですが。
その問い合わせの中、「特に指定されていないので、いくら採っても大丈夫です」と。
勿論、車を止めて、車中から水田の様子を見ていますと、農家の方に「何してるの?」と聞かれるのですが、
「こういう雑草って少し頂いていいですかね?」と聞くと、「そんなのだったら邪魔だからいくらでも持って行きよ」
と言われるのが現地(内地でも)の現状でして。※田んぼに入る前はもちろん所有者には許可を取りましょう※
所詮は雑草扱いなのでしょう。自分や好きな方にとっては宝石箱なのですが…
とはいえ彼らもその内に除草される運命なのですがね…
そう言うワケで、ウチの唯一の水草水槽(もどき、しかも臨時)の状況報告です。
○○さん用と○○さんに送られるお土産用で、熟しているのか謎な花芽だけ採取した、ホシクサsp奄美2015.9。
お二人ともまだ播いておられないようですね。ホシクサ系は激しく下火ですが、皆さんがご所望と知る前に、採っておいたものです。
ウチでは播いたというより、花芽に触れる度に種子が散るので、もったいない、運が良ければ発芽するかもと、
水槽にふりふりしてただけのその後。
あ、普通に発芽した…
それもこの一角だけでなく見える場所はほぼ全面に。しかも水槽サイズ60-45-45㎝に。
○○さんと○○さん、ああ後は、もし良ければ○○さんも、万一失敗されてもウチで無事育ったら、
お分けしますよ~。まあお土産ですしね。
はい、次はこちらを。
本土では普通に見られる、それでも減反政策&水田自体の減少で奄美大島では稀かも?
奄美に行く度に覗きに行ってますが、やはり年々減少傾向にあるようです。てな感じの、
キクモ(Limnophila sessiliflora)です。
やっと水中葉ぽくなってきました。
と言いますのも、Co2グラスカウンターを踏んで割ってしまい、目分量で添加してたらMAXまで(?)行き、
草も水上同様に伸びていたもので…
フライングフォックス10匹入れたら全滅して、エビが死んでいたのでようやく異変に気付き、
その後試しにトラジャングッピーを同じ水に入れたら平気そうに泳いでいたので、余計に気付くのが遅れました…
初心者以下の失敗談はともかくとして、次行きましょうか。
実はミゾハコベと思っていたら、たまたま見に来られた方が、「これミゾハコベちゃうで、スズメノハコベや。」
と。
きっとスズメノハコベ(Microcarpaea minima)なのでしょう。
言われてみれば、な気がします。
かと言って、これは全ての水田雑草にも言えますが、和名=流通名(アクアリウム界での)では無いと思っています。
日本のスズメノハコベ≒インディアンクラッスラ。程度に止めておいた方が良いかと。
まあどの種も学名的には「=」なんですがね。
お次、こちらです。
ミズトラノオ(Pogostemon yatabeanus)で合ってると思いますが…違いましたらご指摘お願いします。
ミズネコノオと似てはいますし、確かに子株では判り難いです。
もう少し生長してくれたら完全に判別はできます。多分…
さて次。
ん?ミズトラノオ??違う??判りません…勉強不足が露呈。
水上葉では違うように見えましたが、謎です。
見られた方達が仰るにはミズトラノオでしょ、と。でも何かが違う気がするんですよね。
これももっと成長してくれたら判るのですが。
最後はこちら。
ミズワラビ(ヒメミズワラビ?)(Ceratopteris thalictroides、C. gaudichaudii?)
鹿児島県以北のものはヒメミズワラビらしいですが、奄美大島はどちらに入るのか…
鹿児島県以南、つまりは沖縄県という事になりますが、現地で見ても違いは判りません。
遺伝子レベルなのでしょうね。
これも=アメリカンスプライト、ウォータースプライトかと言われると…ん~?なのが正直な所ではあります。
これら水田雑草(水草)はレッドデータに掲載のあるものも多く、採取に関しましても、賛否両論、
いやまあ断然「否」が大多数でしょうが。
ブログにてアップする事でちょっとした注意喚起主になればと思いまして。
採ってはいけないはけではない、ですが、採り過ぎは頂けないかなと思われます。
言い訳では無いですが、そもそもが雑草ですし、採集より農薬、除草剤、駆虫剤等の使用や、
国の減反政策が主な原因ですので。
個人で趣味程度に採集する事なんて、それに比べたらはるかにマシなワケで…
そういう事言い出したら、
もっと突っ込むと、アクアリウム界やその他ペット業界ではIUCN指定の絶滅危惧種を平気で野生採取、輸入販売してるのが現状なワケでして。
法的拘束力は無いにせよ、何かしら対策を講じるべきでは?とは思いますね。
個人的にはこの手の種は採集時に物凄く悩みます。葛藤もあります。
そう言うワケで、今後もここでご紹介した草は可能な限り、長く広く維持はしていきたいと考えます。
次回以降は単なる草ブログになるのでは?と一部で危惧されていますが(どこで?)
何でこんな事書いたのか、こんな時間のアップになったかと言えば全て、
そのIUCN絶滅危惧種のスラウェシメダカさんが空気を読まず(何の?いや逆に読んだのでは?)抱卵していたせいです。
要は、産卵→隔離→水合わせという図式で今まで眠れませんでした。寝不足決定!
でも、産卵は嬉しいですけどね。今回で二度目の抱卵になります。前回はと言いますと…
発眼確認は出来ていたのですが、その水槽にそのメス一匹のみなのに日に日に卵が減って…という具合です。
一般ルートで入荷の無い魚、ましてや絶滅危惧種ですし、今回は上手く子採りというかなんというか、出来れば良いのですが…
※案の定、ええ、想定内でしょうが。抱卵画像はありません。悪しからず…
とにかく、世の中には雑草や雑魚他でも大切なものはありますよね?
それをどう継続維持するか、の手段として、採集を選んだのみ、といった経過報告でした。
またアップはすると思いますので、その際も宜しくお願い致します。
2015-09-28 03:47
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コメント(2)
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はいどーも、○○さん!○○でございま~す。
ホシクサ発芽、良い感じですねぇ♪
ウチでは相変わらず、どの容器にどのように播こうかと考えたまま思考と行動が停止したままでございます(笑)
気密性の高い容器で・・・ってなると、手元にないわけではないんですけどね(^_^;)
クワガタ用のシーラケースにでも播こうかと考えてはおります(笑)
採集圧で環境に負担・・って議論は、生き物・植物趣味では避けて通れないところですよね。
有り体な答えですけど、無関心こそ怖い。
関心を持つ・生むために、環境に負担をかけない範囲で採取して飼育させていただく。
そんなところで良いと思います。
まして、今回ユウさんはマナーを守って採集してきているわけですしね♪
ミズトラノオ、ネコノオ。。
正直、水草って同じ種でも、光量・栄養状態・水質など環境で姿が変わってしまうので何とも同定しにくいですね。
まして、僕あんま水草わかりませんし。
あんだけ、これ一緒ちゃいます?とか言っといての投げっぱなし(笑)
by ドリフター (2015-09-30 01:14)
ドリフターさん、
コメントありがとうございます。
ホシクサ、保温してない容器なら早めに播かれた方が良いですよ~。寒くなったら播くの来年になりかねませんし…
失敗してもウチで無事育ったらお分けしますので、ご安心下さいね。
採集圧、無いとは言えないですが、人間が生きる上で開発なりするのも仕方ない事なのですが、それもある程度必要最低限に止めてほしいものですね。
散々無駄な開発で自然破壊しておいて、自然保護のために云々というのは今更か、とも思うワケでして…
勿論、採集にしてもマナー、節度は守るべきだと考えます。
仰る通り、無関心は良くないですね。その自然破壊された便利な世の中で生きている自分達に出来る事、それを考えるべきですね。
海外から輸入される野生生物にしても、現地では開発以前に、ゴミを平気でそこら辺に捨てる、そういうのも環境を悪化させてる一因であるのが現状ですので、そういうのもマナーなり考えてほしいものです。
ネコ、トラ、投げっぱなしでもご意見伺うのはありがたい事ですし、水草があんまりわからない方のご意見の方が逆に正解なこともありますからね。
確かに同じ種でも、設備等の環境、植えた場所によって姿は全く異なりますし、水上まで突出させて開花させて見てみない事には判別不能な種も多くありますしね。
ましてや違いが遺伝子レベルになったらもはや我々一般人には無理ですからね…
by ユウ (2015-09-30 13:39)