奄美大島 2015年9月 [旅]

ど~も、○○さんです(笑)
奄美大島に7日~11日まで行ってきました。

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着いた時は小雨模様。その後は特有のスコールチックなの以外は降らなかったです。

さて、稲刈りをとうに終えた水田の散策です。
…何か稲を作ってる水田が減っているので、将来的には無くなるかも知れないですね。
元々、減反政策で減っていた、と言いますか殆ど無かったというのに、更に減ってます・・・

と、ぼやいても仕方ないので、恒例の(?)水田雑草です。
まあ、それ以外の画像はありませんので、ご興味無い方は飛ばして下さい・・・

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ホシクサ(星草)の一種。
普通に見れます。群生する姿はとても魅力的です。
以前にUPしてた、ヒロハ系は自生していた所が完全に湿生→乾生になり、絶えたのでは?と思われます…
左のはキクモ。奄美以外では普通種でしょうが、水田自体が減っているので、そういう意味ではレアですかね。

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ミズトラノオ若しくはミズネコノオ。
多分「トラ」でしょう。どちらにしても、ポゴステモン(Pogostemon)の仲間。(言い訳です)
個人的に、この草姿は大好きですので、奄美に限らず、見れたらとても嬉しいのです。

周りの丸い葉の草はキカシグサでしょう。流行の(?)多肉植物っぽくて何か可愛らしいですね。
キカシグサ=Rotala indica。
これは水上葉なので、水中化させないと判りません。

同じ水田にはミズワラビの物凄い小さな株がいくつか見れました。
大きな姿なら画像も撮ったでしょうがね?(言い訳です、その2)

これらの雑草達は生息が局所的過ぎるので、ヒロハ系同様、見れなくなる日が近いのかもしれません。

ということで(?)場所移動。以下は稲作の水田には無かったので・・・

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ミズオオバコです。
ある所にはありますね。
期待通り、花が綺麗に咲いていました。白~薄ピンクまで様々でした。
同所的にトリゲモの一種も。
これはお恥ずかしながら、ずっとフラスコモの一種と勘違いしていたのですが、実際はトリゲモの一種らしいです。
ここでの問題は、アクアリウム由来であろう、パロットフェザーが多い事、この場所の少し上で
何か開発しているのか、重機が入っている事です。
ある程度の開発が必要なのは「分かり」ます、でも「解り」ません。
少なくとも野生動植物減少の「全て」を採集圧にしてしまうのは。

…ま、色々思うところはあります。
……
………
が、それらは海にでも置いといて、はい。こういう風景が失われるのは確かに悲しい事ですよね。

ところで、和名で羅列(一部は学名をあててますが)しましたが、
個人的には、所謂アクアリウムの世界で流通する水草の流通名=和名の個体の学名を主とした流通名、とは思っておりません
自分は学者でも何でもないので、否、学者でも無茶苦茶な事もあったりしますが、それを言い出すと…ね?
まあ、その辺、混沌としているのが現実なんでしょうね…
当研究所では何年も研究しているとか、設備も資金も違うと、それ言われるのでしたら、
こっちはあなたよりも海外、国内含めてフィールドに出てるんですよ?そもそものベクトルが違うんです。
それでもこんななんですよ?(自嘲)
となりますので、
少なくとも自分にとってはそんな論争ハッキリ言って無意味です。
え?センスの問題?そう仰るならご覧になられているこのブログのタイトルを区切って、
日本語的に読み直して下さいね(自嘲)
押える所押えていれば、ええんです。アカマタさんも咬みつけません。

って、気付けば何故かウルトラなオトコと闘う悪役の怪獣(自分)、みたいな文章になっていますね(笑)
それでは結局やられるので、何かイヤですが(汗)
なので、ウルトラな方々は怪獣さんに構わないであげて下さいね(笑)

旅は個人的には(?)非常に楽しかったので良いのです、はい。
まあ、この記事で不快になられた方おられたなら申し訳ないのですが…
考え方、生き方なんて人それぞれでええんですよ。
「アドバイス」と「押し付け」は全く、根本からして違うという事をご理解下さいね。

近所の長生き健康おじさんのお言葉。
「旅行は若いうちに行った方がええよ。ワシも奄美大島は行きたかったけど、いつでも行ける、思てたら、結局行けずじまいや。旅行の記憶ちゅうのはいつまでも残って、必ず自分のモノになるからな。せやからワシは旅を勧めるんや。」

…この方の「若い」って定義、何歳位なんでしょうね?

Sulawesi Oct, 2011 [旅]

4年半放置してました・・・
更にこの記事も3年半前の話ですが、お付き合い下さい。

とりあえず、スラウェシに行く為、バリ島から国内線で。
飛行機自体小さく、いつも非常に不安です・・・

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そしてやはり色んなことをすっ飛ばしてポソ湖へ。
ここはPendolo(ペンドーロ、ペンドゥーロ)という田舎町です。
主要都市のMakassar(マカッサル)から2日かかるのですが。
この日、今までで初めて、小船をチャーターし、ポソ湖・・・と言ってもかなり広いので、行ける範囲に行きました。

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やはり透明度が異常と言って良い程高いです。
Oryzias3種の観察の筈だったのですが、何故か船に乗っているガイドが捕獲しようと湖にドボン!
しかし、深いので全く採れず・・・苦し紛れ?に地味なエビが物凄い群れで表層を泳いでおり、それらを捕獲。
立ち泳ぎしながらで、それでもその更に下が見える程透明です。
エビはリリースしましたが・・・
事前の調べ、今までの経験からポソ湖には植物が無い・・・と思ってたら、小船でホテルに帰るまでの道中でニムファの一種が!
花を見る限り、どうもアサザに見えました。
植わっていた底砂は泥質で、これも意外でした。
てっきり大粒の砂(サンゴ砂)のようなものが全体と思ってましたが、
また1つ勉強になりました。
そして、同行してくれたのは現地の方で、英語も通じず、それでも同じ人間ですので、何となくわかってしまいます。
「これ、採ろうか?」みたいにです。
採ったのは良いですが、どの日かは忘れてますが、車に放置して昼食とっていたら・・・
気づいた時には遅く、蕩けてしまいました・・・
ああ、実にただの環境破壊・・・
そしてPendoloからTentena(テンテーナ)へ移動。
その道中、ポソ湖に流入している小さな河川で見てみるか、と言う事になり、川は通っている橋の下の方なのですが、
見てみることに。

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少し写っている橋のたもとから下ります。
綺麗と思い、見ていると、ハーフビークが!

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セレベスハーフビークに比べるとかなり地味ですが、採集場所がレアですね。
学名もSp.扱いでしょう。ウチでは今は絶えてしまっていますが・・・
以前、アクアウェーブ57号に寄稿させてもらい、その時の地味な方に近いのですが、各ヒレが黄色ぽくなるのが魅力的で違いました。

そして乾季でしたので、その足でポソ湖畔を見に行くとニムファの一種が水上葉でありました。

そしてTentenaに到着。
Pendoloと比べ、物凄く都会で驚きました。
余りにも・・・でしたので、画像はありませんがお許し下さい・・・
ここでは第二の子守メダカとも言われる、Adryanichthys oophorus(オオフォルスメダカ)が!

Oryziasも弱いのですが、これは更に弱く、スレが無い、密度も低くエアレーションしているにも関わらず、
死んでいきます・・・
事前に「ハードル高いですよ」と言われてたのを痛感しました。
後に、死ぬ原因というか、生かす方法が特定できましたのでいい経験でした。
それでもやはり、水槽内でキープするのは難しく、産卵まで行きましたが、結局つながらず仕舞いでした・・・

また行きたいです。

Sulawesi Aug, 2010 [旅]

変な時間に目覚めて眠れないし、更新していなかったのでスラウェシネタでも…と。

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今回はポソ湖の魚狙いでしたので、色んなことをすっ飛ばし、道中の山岳地帯の裾からのポソ湖。
パッと見は海のようです。

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ホテル(コテージ風)の敷地内、食堂は湖の上(?)だったりしますので、部屋から徒歩数十秒でポソ湖。
湖を背中に撮った画像です。やはり海の風景に見えませんか?閑散としていますが(汗
まあその方が生き物にとっては良いのでしょう。特に水中の。

午後以降はよく雨が降るのですが、暗くなると小型のヒキガエル系のカエルのパラダイスと化します(笑
滞在三泊中、三日ともパラダイス化しました…

注)ヒキガエルの仲間は「未判定外来生物」ですので、仮に現地で許可が出ても、
持ち帰ると「手が後ろ」になりかねないのでご注意を。(ってそんな人はいないでしょうが…)

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黒いゴビーの生息地の砂地はこんな感じです。(って分かり難い画像でスミマセン…)

このびみょーに見えているクイの周りに小魚が集まります。

が、今回は乾季の終わりに近い時期だったからか、水深がかなり浅かったです。
Oryziasの仲間を探すも、以前の時より小さい個体が目立ちました。
勿論、居ないわけではないのですが、大型の個体になればなるほど、
スレに弱いらしく、あっという間に死んでいきます。(黒いゴビーや地味なエビは大きくても強いのですが…)

他には食用の外来大型魚類が目立ち、生態系を脅かす存在になり得るようです。
実際にポソ湖のOryzias属、Oryzias orthognathus、O. nebulosus、O. nigrimasの三種は
IUCN(国際自然保護連合)レッドリストに掲載されています。
採集圧がそんなにかかっているとは考えにくいので、外来生物や開発が主な原因なんでしょう。

話を戻して…
時々ストック用のタライを現地の方が「何してんの?」という感じに覗きに来たりします。
電池式のエアポンプを「何これ?」といった具合にです。そのコミュニケーションも楽しかったりで。
PHも勿論高いですので、水を何度も換えないとアンモニア中毒で魚が死にます。
そして生き残るのは殆ど1.5~2.5cm程の小型の個体になるのです。(あと黒いゴビーとか 笑)

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自宅水槽にて。何故黒くない…?暫くは黒かったんですが、最近こんな色です(汗
そして底砂の粒が粗いためか、潜らない…
まぁ、可愛いので許しましょう(笑

注)当たり前の話ですが、インドネシア、日本の法律に違反するような輸出入はしていません。あくまで自分の研究用(単に思い出作りとも・・・)が主ですので念の為。

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ポソ湖。やっぱり海に見える…
他国の観光客もそれなりには訪れるようで(というか、ツアーに組み込まれている?)
自分が滞在中には国は知りませんが、ご年配の白人夫婦が居られました。

ポソからの帰途の山道で、ツアリストを乗せた故障した車の修理的なものを、
自分のドライバーが手を貸したりもしていました。
その間、その観光客の方々と話してみたら、
オランダの方でシンガポール経由でその日に帰国の途に着くとのことでした。

その方々の車は直り、無事帰途へ向かわれましたので良かったのですが。

話は逸れに逸れていますが、
早い話が、ポソ湖は透明度も高く、これだけ綺麗だと魚云々抜きで観光したくもなりますよね?
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家族旅行 in 奄美大島 [旅]

7月3日から奄美大島へ行きました。

今回、奄美大島は梅雨真っ只中であったため、写真は少ないです(言い訳・・・)
因みに、今年梅雨が明けたのが7月15日、梅雨入りが5月6日。
梅雨入りは沖縄と同時ですが、梅雨明けは本土より若干早いくらいです。

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揺れている稲穂の海。この時期(7月前半)で既に黄金色です。
因みに、奄美本島では減反政策のため、田んぼがサトウキビ畑に偏移していますので、
このような光景が見れるのは、ごく限られた一部の集落のみです。
こちらの田んぼより自然度が高く≒低農薬なため、水田雑草好きには堪りません(笑
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ホシクサ、断定は避けますが・・・キネレウム種でしょうか。
正に星草です。群生して花芽を上げている姿は息を呑むものがあります(画像はありません・・・)

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こちらは、ヒロハイヌノヒゲに似た種です。かなりカッコイイ!!
この種は一反の田んぼのみにありました。

両種とも、毎年確認していますが、数は減っていません。
それだけ、農薬の使用度が低いのだと思います。

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水の張った水田で水中葉のミゾハコベ?(自信はないですが)が綺麗でした。
黒く見えるのはコケではなくニテラの一種です。
普通、よく見るのは湿生状態の小さく、肉厚で地面を這うように生育する植物体ですが、
水中葉では比較的大型でミズハコベ(和名ではズとゾの違い)ともまた違う美しさがあります。
因みに水中で斜上し、群生しているのは初めて見ました。

同定等は詳しい方にお任せするとして、これらの水田雑草(勿論稲も)はとても素晴らしいと思います。

以上、植物(偏ってますが)編でした。

奄美大島 3月 [旅]

3月の始めに奄美大島へ行ってきました。
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右上にブレてますが鹿児島県と表記されています。
普天間問題で徳之島がフィーチャーされていたのに、
未だに奄美大島は沖縄県と思っておられる方もいるかと思いますので念のため。
南西諸島の中でも与論島、沖永良部島、徳之島、奄美大島が鹿児島県(奄美群島の主要島)です。
更にトカラ列島、大隈諸島も含まれます。

多くの生き物が夜行性、若しくは雨上がりの夜に活発になるので、夜に峠道を車で走ります。
勿論、ロードキルは嫌なので、徐行に近く、地元の車にグングン追い抜かれます。
途中で木の上からポトっと何か落ちてきました。
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思い切り威嚇されてますが、これはオキナワキノボリトカゲ。
何故か逃げる気配がありませんでした。

多くのカエルがこの時期に繁殖期を迎えますので、探してみます。
しかし、声はすれども姿は見えず、なかなか見つかりません。
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発見。これでも本人(本ガエル?)は擬態してるつもりでしょうか。
アマミアオガエルのオスです。その名の通り奄美大島、徳之島の固有種。
近縁のオキナワアオガエルとは亜種関係です。
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こんな所にも。
雨上がりの道にもよく出てきます。そして轢死体が無数にあります・・・



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オカヤドカリもいました。皮肉にも外来のアフリカマイマイというカタツムリの殻を背負ってます。
実際アフリカマイマイも多く、考えさせられるものがあります。
しかしこの殻は大型のオカヤドカリには好評のようで、この姿以外を見つけるほうが難しいです。
オカヤドカリは天然記念物なので特定業者以外触ることすら出来ませんが・・・

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曇ってはいますが海は物凄く綺麗。


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